素材を活かす 「握りの技術者」として

オーナー

福岡県福岡市中央区高砂にあります「すし 幸徳(スシ コウトク)」。

寿司職人は「握りの技術者」だと考えております。様々な料理が広く楽しめる割烹や和食料理屋とは異なり、寿司屋というのは握り一本でお客様をおもてなしする場です。食材から薬味、製法から道具まで、一人の人間が納得いくまで試行錯誤を重ねて寿司を握ります。全体のバランスを考えながら、極力手を加えずに作り上げる。握りの技術は、寿司職人の生命線。だからこそ、「職人」であると同時に「技術者」でもあると自負しております。握り一本で勝負する寿司屋の味を、ぜひ召し上がりにいらしてください。

握り

触らない、という技 本手返し

古き良き伝統がある、本手返し。現在では小手返しで握る寿司職人が増えましたが、昔ながらの食材をバランスよくまとめご提供に適した温度でお出しするためには、本手返しが一番だと考えます。当店では、手数を減らした独自の本手返しでご提供。極力素材に長く触れず、素材本来の旨味をそのままにご提供いたします。

わらいずみ

わらいずみ
電気のない時代に、ご飯を美味しく保つ役割を担っていた「わらいずみ」。今では保温窯が一般的となり、わらいずみを見ることはほぼなくなりました。しかしシャリの温度を徐々に下げ、程よく水分を吸収するわらいずみは、美味しさを損なうことなくシャリを保湿できるのです。1つ1つ手づくりで編んでいるそのかたちも美しく、当店にはなくてはならない道具の一つです。